札幌医科大学
消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座
Department of Surgery, Surgical Oncology and Science


乳腺内分泌チーム


【主な疾患】


乳がん、甲状腺がん
乳がん
乳がん
日本では一生のうちにおよそ11人に1人が乳がんと診断されるようになり、もはや他人事ではありません。長期生存が見込めるがんのひとつであり、しっかりとした治療計画をたてる必要があります。
乳がんの診療には、大きくエストロゲン受容体(ER)、ハーツー受容体(HER2)によりタイプが異なります。タイプに応じた治療選択が重要です。

出展:国立がん研究センターがん情報サービス
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html




甲状腺がん、副甲状腺腫
甲状腺がん、副甲状腺腫
1cmを超えるような甲状腺がんは、手術が適応になります。その他に有効性が示されているものとして放射線と分子標的治療薬などがありますが、根治をめざすためには手術が必須となります。
副甲状腺腫瘍は手術が必要な場合とそうでない場合があります。最適な治療方針をしっかり相談していきます。

【検査】


マンモグラフィ(乳腺専用) マンモグラフィ(乳腺専用)
乳房をはさみ圧迫して撮影する乳房専用のレントゲン検査です。しこりとして触らないような早期の乳がんも発見することができます。

超音波検査(乳腺・甲状腺) 超音波検査(乳腺・甲状腺)
超音波プローブをあてて乳房内の病変を調べます。超音波により、体の表面から乳房内が観察できます。血流や病変の硬さを評価することも可能になりました。

MRI(乳腺専用) MRI(乳腺専用)
乳がんの術前診断に用い、病変の広がりを評価し術式に反映させます。反対側の乳房の状況も確認していきます。うつ伏せで撮影します。

針生検・細胞診(乳腺・甲状腺) 針生検・細胞診(乳腺・甲状腺)
局所麻酔を行い超音波で見える病変に針を刺し、組織あるいは細胞を採取します。採取した組織・細胞は病理組織診断・細胞診として顕微鏡で調べます。

CT(全身の評価) CT(全身の評価)
全身を調べて、乳がんや甲状腺がんの進行状況を把握します。遠隔転移の有無も調べます。

MIBIシンチ(甲状腺・副甲状腺) MIBIシンチ(甲状腺・副甲状腺)
頚部の病変部をレントゲンで断層写真にして調べます。
甲状腺と周囲臓器の位置関係を詳細に調べることで、より安全に手術が行えるようになります。

【治療】


乳房切除 乳房切除
乳頭、乳輪を含めて乳房を全て切除する術式です。乳房の膨らみや乳頭を失うのが欠点ですが、乳房部分切除の際の放射線照射を省略可能であり利点もあります。

乳房部分切除 乳房部分切除
病変の部分に周囲の正常組織をつけて切除する術式です。整容性を維持できることが長所です。

乳房再建 乳房再建
形成外科の支援下に主に①人工物(インプラント)を使った方法、②自家移植による方法で一期的あるいは二期的に切除され失った乳房を再建します。

RI法によるセンチネルリンパ節生検 RI法によるセンチネルリンパ節生検
手術前日に乳房に注射して行う核医学検査です。より確実なセンチネルリンパ節生検が可能です。

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放射線治療 放射線治療
乳房部分切除後、温存乳房に放射線治療を行います。乳房内再発を減少させることができます。
甲状腺がんにも有効で内照射を計画することがあります。

薬物療法 薬物療法
乳がんのタイプに応じて手術前後に化学療法や内分泌療法を行い、予後を改善し再発を抑えます。
転移再発甲状腺がんに対する分子標的治療薬も使用可能です。

甲状腺半葉切除術 甲状腺半葉切除術
甲状腺がんに対して周囲へ浸潤がなく、リンパ節転移が軽微な場合に適応になります。全摘のようなホルモン剤を一生内服しないといけない状況を避けることができます。

甲状腺全摘術 甲状腺全摘術
甲状腺がんに対して手術後に内照射を計画する場合が適応なります。

【当科の特色】


エネルギーデバイスを使用した乳がん・甲状腺がん手術
エネルギーデバイスを使用した乳がん・甲状腺がん手術
迅速な切開性能と高い血管封止性能を併せ持つ外科手術用デバイスを用いることでより短時間での手術が可能となりました。術後の入院期間をより短くできる利点があります。


乳がん診療における複数の科・職種との連携

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乳がん診療における複数の科・職種との連携
乳がんの診療には、実際のケアや治療の他に、妊娠、遺伝、就労など日常に関わる諸問題があります。専門的なことから生活に関わることまで、複数のことがらが複雑に関わっていることがしばしばあります。ひとつの診療科だけでは解決が難しい場合があり、多くの専門科との連携でこそ解決できる場合があります。


Nerve Integrity Monitorを使用した甲状腺手術
Nerve Integrity Monitorを使用した甲状腺手術
Nerve Integrity Monitorを使用して甲状腺手術時に大切な神経を守ります。神経の活動を実際に測定しながら手術を進めるので、安全に行うことができます。

【担当医】


九冨 島 里見
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