札幌医科大学附属病院では2022年11月から保険適用となった米国インテュイティブサージカル社の最新手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)SP (Single Port=単孔式)サージカルシステム」を導入し、大腸がん手術への日本で第1例目となる手術と結腸と直腸の多発がん症例に対する世界初の術式を実施しました。
単孔式手術はお臍2.5cmの傷で全ての操作を完了する術式で整容性と低侵襲性に極めて優れています。
札幌医科大学附属病院には2台のda Vinci Xiシステムや、国産の手術支援ロボットであるヒノトリを導入していますが、これらはマルチポートシステムと呼ばれ、複数の手術創が必要でした。今回導入されたda Vinci SPシステムはシングルポートシステムで、1本のカニューラと呼ばれる筒からカメラと3本の鉗子などの機器を体腔内に挿入して手術を行うことができます。
最小で1つの切開創で手術を行うことも可能となり、創部の痛みなど患者さんの負担を軽減することが期待されます。