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乳腺疾患
乳がん、乳腺良性腫瘍、乳頭異常分泌症など
甲状腺疾患
甲状腺がん、甲状腺良性腫瘍、副甲状腺機能腫瘍など
超音波プローブをあてて乳房内の病変を調べます。超音波により、体の表面から乳房内が観察できます。血流や病変の硬さを評価することも可能になりました。
乳がんの術前診断に用い、病変の広がりを評価し術式に反映させます。反対側の乳房の状況も確認していきます。うつ伏せで撮影します。
局所麻酔を行い超音波で見える病変に針を刺し、組織あるいは細胞を採取します。採取した組織・細胞は病理組織診断・細胞診として顕微鏡で調べます。
乳房内石灰化などマンモグラフィでのみ描出のある場合に適応となります。撮影をしながら対象の部分を針で生検します。
全身を調べて、乳がんや甲状腺がんの進行状況を把握します。遠隔転移の有無も調べます。
頚部の病変部をレントゲンで断層写真にして調べます。 甲状腺と周囲臓器の位置関係を詳細に調べることで、より安全に手術が行えるようになります。
Nerve Integrity Monitor (NIM)を使用して甲状腺下極〜後面の反回神経をモニターし、反回神経が温存されていることを確認しながら手術を行います。外側区域の郭清の際は迷走神経についても確認が可能であり、安全で確実な手術をこころがけています 。
手術症例は年々増加していましたが、コロナ禍においても感染対策を行い安全に手術を行っています。乳房を温存する部分切除術も多く行っています。また、乳房再建術は施行可能な体制が整っています。
当院では、従来の手法(Conventional Surgery: CS)に変わって超音波凝固切開装置(Ultrasonic activated device: UD)を用いています。手術時間が短縮され出血量は減少しています。
2011年1月〜2016年12月の当科の手術症例における、病期分類別の無再発生存曲線です。5年生存率はStage 0, I, II, IIIそれぞれ97.2%, 94.5%, 88.4%, 69.4%でした。日本乳癌学会全国乳がん患者登録調査報告(2004年次症例)によると5年生存率はStage 0, I, II, IIIそれぞれ96.3%, 92.2%, 81.6%, 58.4%であり遜色のない結果が得られています。また、Stage IV乳がん症例においても治療の選択肢が増えており、集学的治療の体制が向上しています。
コロナ禍においても、治療は変わらず行っており安心できる医療を提供しております。
乳がん手術においては、整容性はもちろんのこと根治性も重要視しリンパ節転移のある場合は、エネルギーデバイスを用いて低侵襲で安全性の高い腋窩郭清を行います。